Active Senior AI Lab

代表者挨拶

Message from Representative

私たちはこのたび、
「一般社団法人 Active Senior AI Lab(ASAIL)」を設立いたしました。

日本は現在、世界で最も速いスピードで高齢化が進む国です。
シニア人口はすでに3,600万人を超え、2040年には約3,900万人に達すると予測されています。
一方で、若年人口は減少し、社会構造そのものが大きく変化しています。
このような中、AIをはじめとするテクノロジーは急速に進化し、ビジネスや日常生活のあり方を根本から変えつつあります。

しかし、この大きな変化の中で、シニア世代は必ずしも十分にその恩恵を受けているとは言えません。
多くの場合、シニアは「テクノロジーの利用者」として位置づけられ、
「共に創る存在」として見られることはほとんどありません。

また、デジタル格差や社会参加の機会の減少、世代間の分断といった課題も深刻化しています。
しかし、私たちはこの状況を課題ではなく「機会」と捉えています。

アクティブシニアと呼ばれる層は、健康で意欲的であり、
仕事や学習、社会参加に積極的です。
さらに、長年培ってきた経験や知識、人的ネットワークを持ち、
経済的にも一定の余裕があります。

日本の個人金融資産約2,000兆円のうち、
約6割が60歳以上に集中しているという事実は、
この世代がいかに大きな潜在力を持っているかを示しています。

このアクティブシニアがAIと出会い、主体的に関わることで、
新しい価値が生まれるのではないか。
私たちはそう考えました。

ASAILは、アクティブシニアを単なるAIの利用者ではなく、
「AI開発のパートナー」として位置づけ、
企業や大学と連携しながら、AIの研究・開発・実証を行う共創コミュニティです。

具体的には、AI講座やワークショップを通じた学びの場の提供に加え、
多世代交流を促進し、若い世代との協働による新しい価値創造を目指します。

また、企業との共同プロジェクトや実証実験を通じて、
実社会での活用を見据えた取り組みを推進していきます。

この活動の本質は、単なるスキル習得ではありません。
シニアが再び社会と深く関わり、
自らの経験や知識を活かしながら、新たな価値を生み出す主体となることにあります。

また、シニア市場は年間100兆円を超える規模を持つ巨大なマーケットです。
この分野においてAIの活用が進むことで、
新たなサービスやビジネスが生まれ、経済的にも大きな波及効果が期待されます。

ASAILは、こうした社会的価値と経済的価値の両立を目指し、

  • デジタル格差の解消
  • 多世代交流の促進
  • シニアの活性化
  • 新しい社会モデルの創出

に取り組んでまいります。

日本は世界で最も早く高齢化が進む国です。
しかし、それは同時に、
世界に先駆けて新しい高齢社会のモデルを提示できる国でもあります。

私たちは、この挑戦を日本から始め、
やがて世界へと広げていきたいと考えています。

ASAILの取り組みに、ぜひご期待いただくとともに、
多くの皆さまのご参加とご支援を心よりお願い申し上げます。

代表理事 大西 高広